紅豆杉とは

紅豆杉とは近年に広く知られるようになりましたが、植物資源の宝庫として知られる中国雲南省の高山地区に自生する一位(※日本ではイチイという樹木です)の事を指します。イチイ(学術名:タキサス)の樹木は世界中にも広く分布しており、日本では北海道などでも見かけることができます。

文献やインターネットで調べると、「雲南紅豆杉」という表記がありますが、これは中国の雲南省で採取された紅豆杉の樹木には他にはない特徴があるからに他なりません。この雲南省で見つかった紅豆杉から抗がん剤が作られたことで広く医師や研究家などの注目が集まりました。

雲南省という地域は標高が3500mを超える高山地帯で、本来ならば20mを超える樹木などが生存できる環境ではない所だそうです。気温は低く、容赦ない強い紫外線に年中さらされる環境です。それにも拘わらず、大きいものだと1000年以上の紅豆杉などもあるそうです。特に樹齢の高い紅豆杉の事を別名で「白豆杉」と呼ぶこともあるようです。


何故、紅豆杉がいま注目されるようになってきたのか?

紅豆杉が古くから存在していたことは先ほど述べました。では何故、これまで紅豆杉の存在は広く知られてこなかったのでしょうか?考えられる理由はいくつかあります。

まず始めに「雲南紅豆杉」はその希少性や有効成分の薬理効果の高さから、中国国内では国家一級保護植物として指定されています。これは日本でいう所の天然記念物に相当するものです。また、乱獲や国際的な取引を取り締まる為に、ワシントン条約にも指定されています。国際条約上で植物資源の保全を行うのはかなり稀な事なのです。

中国雲南省で採取された紅豆杉は、日本と米国にその一部が外貨獲得、研究目的の為という理由で輸入されてきたのは最近になってからの事です。その後、日本国内で大学の研究室や研究者らの努力によって数多くの臨床試験や薬理効果に関する論文、特許取得などが行われてきました。



調べるにつれ、どうりで私も知らなかったわけだ、、と妙に納得してしまいました。ウチの母の場合はリウマチがきっかけで紅豆杉の存在を知りましたが、人によっては癌やC型肝炎、糖尿病などの治療にと、紅豆杉を服用される方も多くいるようです。